大暴落で話題となった「レバナス」とは？
「レバナス」って、知ってる？
何かの略ですかね？
▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。
レバレッジ×NASDAQで「レバナス」。
要は、NASDAQってアメリカのハイテク株の指標（インデックス）だよね。
米ドルベースの投資信託。
指数連動型と言って、NASDAQと同じ様に動くんだけれど、レバナスはレバレッジ商品で、テコの原理で2倍の動きをする。
だから、NASDAQってものすごくここ十数年で上がってきたわけ。
レバナスだと、NASDAQの2倍上がるよ！という商品。
で、日本でも買えるんだけれど…
まず大和アセットマネジメントが運用している「iFreeレバレッジNASDAQ100」というのがありますが、これが非常に有名です。
そのことを皆は「レバナス」って言っている。
もう一つが、2021年11月から楽天証券が「楽天レバレッジNASDAQ-100（通称：楽天レバナス）」を始めたんだけど、楽天さんは始める時期が悪くて…
昨年末からNASDAQは暴落しているので、全然上手くいっていない。
NASDAQって、ほとんどがGAFAMと呼ばれるアメリカのハイテク株なのよ。
他にもテスラとかエヌビディアとか、ハイテク系の銘柄が入っている。
このレバナスっていうのが昨年くらいに、個人投資家の中でものすごく流行りました。
これが、今大変なことになっています。
今は約10,800Ptぐらいだから、33％くらい下落しちゃっているの。
1,000万円投資していた方は？
670万円まで資産が減ってしまったということ。
更にはレバレッジがかかっていますから、レバナスだった場合は、1,000万円の投資金額に対して670万円無くなって、330万円になってしまっている。
1,000万円が330万円ですよ？
個人の投資家の方にとっては大切な資産がここまで減ってしまって大変…という話です。
レバナスって、初心者向けの取引ではないわけよ。
それなりにベテランの方でないと、レバレッジをきかせる取引はやるべきでは無いんだけど。
この10年、非常にNASDAQが良かったということもあって皆が買ってしまって、いま大変な事になっている。
それも影響して、初めての投資をNISA枠で「貯蓄から投資へ」という国の合言葉の中で全然投資を知らない方がレバナスを買ってしまって、大変なことになっている。
この事態は金融庁も重く捉えていて、これから新しくなる制度については除外されると決まっているみたいですね。
それぐらい危ないものというふうに見られちゃっている。
レバナスが人気になった理由
Twitterを見ていると「今日の資産残高」とかって言って、自分の資産の画面を皆がアップしていて。
「●万円増えました！」のような小銭稼ぎをやっているのよ。
とある時から一切見なくなったけど、減ってしまっているからね。
今日もコツコツと1500円ずつ投資！！
こういう投資方法ってさ…
お金（資産）は増えるんだけど、お金（口座残高）は減っていくよね。今で12万円ほど投資して、その価値は1万4000円ほど増えました。
銀行の利子なんて雀の涙程度だね。#レバナス#米国株投資#投資家さんと繋がりたい pic.twitter.com/0YxwaA2FZ3— ryochan3papa (@ryo_chan121212) March 30, 2022
今週の資産残高…。
SOXL TECLは含み損が増えただけで、株数は変わらず🤔
レバナスは定期積立で¥50,000約定😍 pic.twitter.com/Y73VyDzEVX
— かはえと@レバレッジ投資全振り (@kahaeto_fire) May 6, 2022
それどころか、勧めていた側のインフルエンサーの方が過去の投稿を全部消しちゃったりして。
いま皆逃亡していますよ。
見ている方も。
投資で失敗しないためには
この十数年が良かっただけで、それは金融緩和が進んでいて世界中がお金をばら撒いていたから。
誰が見てもすぐに終わることは分かっていたのよ。
アメリカが「利上げ」、つまり金利を上げていくという情報があって、分かっているのになぜ売らない？なぜここでレバナスを買うのか？
みなさん自分の頭で考えられないんですよ。
投資系のインフルエンサーの方が「やった方がいい」と言うと、思考停止に陥って皆買ってしまいます。
そもそも皆さん何がしたいのかといったら、お金を増やしたいわけじゃないですか。
「生活を楽にしたい。」
だったら、インフルエンサーに言われたままやるのではなく、レバナスではなくて他の投資でお金を増やせば良い。
お金を増やすのが目的なんだったら、定期的にポートフォリオを見直していかないと。
これから伸びていくところはどこなのかということを、見極めないといけないんです。
ポイント①：一次情報を自分で手に入れる
まず一つは、一次情報を自分で手に入れるというのが非常に大切です。
これらがすべて分かっていたら、あんなに高くなっていたNASDAQの銘柄は買えないよ。
Apple社がiPhoneの生産台数が爆発的に増えるわけでは無い中で、現地に行って「これからAppleって会社はどうなりますか？」とAppleの方と話ができれば理解できる。
できればですが、現地に行って一次情報という1番最初に自分が取得できる情報を取ることが重要です。
ポイント②：マスコミ／マスメディアに踊らされないこと
二次情報・三次情報である、マスコミ／マスメディアに踊らされないことが大切です。
これインフルエンサーの言っているものを買うことと全く一緒。
踊らされちゃっているんですね。
一つ分かりやすい例えがあります。
「とある国で暴動が起きています」と、以前に世界中のニュースで配信されていました。
その国の広場のど真ん中で40人くらいの方が、旗を持ってデモをやっているわけですよ。
火炎瓶などを投げていて、荒れに荒れている。
警察とそこで戦っていたりして、これが世界中に配信されて国の広場で暴動が起きているとなると、「その国って大変な状況にあって揉めているんだな」と世界中が思うじゃない？
その広場のど真ん中で40人が騒いでいるだけで、広場から少し離れたところで撮影していた別のカメラがありました。
そのカメラが映しているのって、普通に会社に行く人たち。
ピクニックをしている人たちや、広場でボールを蹴って遊んでいる人たちを映していました。
つまり何が言いたいのかというと、ごく一部の方々だけが暴動をしている。
そこをピックアップしたら、「この国は大変な暴動が起きている」と勘違いする。
だからマスコミはそこを映すわけ。
ただ一歩離れて全体を見てみたら、国民の約40人だけが暴れているの。
他は平穏な暮らしが続いている。
こっちを報道したら見え方が全然変わらない？
つまり、印象操作は簡単にできることなのね。
日本も第二次世界大戦の時に、大本営発表というのがあって。
日本は今すごく良い戦いをしていて、もうすぐ日本が勝てるんだと戦士たちを戦場に送り続けて。
結果、焼け野原になってしまった。
だから、メディアやインフルエンサーやSNSから取得する情報に踊らされないでください。
これが二つ目です。
ポイント③：初めは少額から投資してテストをする
まずテストをしていく。
感覚を掴む、そして自分で理解する。
やったことで周辺情報がより入ってくるようになる。
だから情報を取るだけでもダメで、やっぱりやらないといけないんです。
例えば貯金が2,000万円くらいの方が、1,000万円レバナスを買ったら、これは大馬鹿です。
絶対にやってはいけない。
ただ、2,000万円の中でテストで100万円を投資しました。
これが33万円まで減っています。
そしたら騒ぎ立てないはず。
まずは小さくはじめて、自分が理解してから徐々に大きくしていくことが非常に大切。
なので、細川さんがこれからやるべきことは、なるべく自分で一次情報をキャッチしましょう。
あとはマスメディアに踊らされないこと。
SNSもあまり見てはいけません。
三つ目は、小さくてもいいからまず自分で始めて徐々に大きくしていく。
この三つを抑えることによって、今回は「レバナス被害者」みたいに言われている、そういう方々にはならないで済むんじゃないかなと思います。
投資の基本なので、ぜひ抑えていただければと思います。
本日のまとめ
これからしばらく下がると思います。
軟調な相場が多分1年くらい続く。
ITバブルの時は回復までに15年かかったからね。
そこまで長い期間に渡って株価が戻らないとは思いませんが、必要に応じて損してしまったものをある程度損切りして、別のところに資産をリバランスしていく。
こういうことをやっていくと良いんじゃないかな？と思います。
記事についての質問などがあれば相談に乗りますので、気軽にご連絡していただければと思います。
安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf
※ 友だち追加後にメッセージをお送りください
またレバナス関係の情報がアップデートされたら記事にしようかなと思います。
では、今日はこんなところで失礼させていただきます。
ありがとうございました。
動画で内容をおさらいしたい方はこちらから！
