資産形成

同じ物件なのに金額が違う?どうして?売主業者と仲介業者の違いを知ろう

見積もりが相場と違うのはナゼ?

細川
細川
社長、この前ワンルームマンションを購入検討している方がある不動産会社から提案を受けたらしいんです。
しかし自分が調べていた価格よりも高かったと。
過去の成約実績を見ても提案された価格よりも安く取引されていたとのことで、そういうのってあるんですか?

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
ワンルームマンション、区分不動産投資の話だと思います。
その業者を庇うわけではないですが、考えられることが1つあります。
そのお客様がネットでご自身で相場金額を調べられたと思いますが、ネットに正しい情報は出ていませんということを分かっていただきたいです。

例えばこのようなことがあります。
通常2,000万円が相場の物件を何か理由があって1,000万円で安く手放してしまった
もしくは業者に言いくるめられて1,000万円で買い叩かれた

最近はAIをもとに相場賃料を算出します・査定をしますというサービスが色々とありますが…
あれの元データは過去の成約の実績です。
レインズ(国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているシステム)で実際にこの金額で売られましたという実績をコンピュータでクローリングしてそれをもとにAIが算出して金額が出るんです。

誰かが1,000万円で安売りしてしまうと、それに引っ張られて相場が安く見えるんです。

細川
細川
ここは開発が進んでいるから高くなっているというわけではないんですね?
安藤
安藤
そういう要素を入れているシステムも一部ありますが、あくまでもベースは実際の取引金額になっています。
なので、査定の仕方がどうなのか?というところがまず1つ。

もう1つは、そのお客様が提案を受けた方は売主業者なんです。

細川
細川
売主業者と言うと…?
安藤
安藤
物件を消費者(Aさん)から買い取って、そこに自分のマージンを乗せて、乗せた金額で(Bさんに)販売する。
これをやっている業者を売主業者と呼びます。
細川
細川
いわゆる不動産屋さんということですかね?
安藤
安藤
相場を見て安く出ていたというのは、Aさんが業者に対して2,000万円で売却したという実例が金額として出ているんです。
そこに業者が10%の利益を乗せて2,200万円で販売したとしたら「2,200万円で提案されているけれど、ネットで見たら2,000万円の実績が出ている」という話になりますよね。
でもこれは当たり前の話です。

例えば中古車を下取りに出して100万円で売却したとします。
後で自分が100万円で売った車を見に行ったら150万円で売られているというようなことって、ありますよね?

150万円で購入しようとしている方は「高い!これは100万円だろう!」というのは商売的にご法度だと思うんです。
これは当たり前だと思いますが、要は2,000万円で売った金額を見てしまったからではないかな?と思います。

細川
細川
Bさんは売主業者さんをすっ飛ばして、Aさんから直接買うのが良いということですかね?
安藤
安藤
そうですね。
それができればそうしましょうというのが答えです。

ただ車の売買と同じですが、ちょうど自分がほしい物件をちょうど手放そうと思っている人があなたの周りに居ますか?という話なんです。

仲介業者と売主業者の違い

安藤
安藤
では、どうすれば良いのか?というと、仲介という仕組みを利用しましょう。
細川
細川
仲介と言うと…?
安藤
安藤
仲介というのは、2,000万円で売りたいAさんの物件を2,000万円で買いたいBさんを探してくれる。
その代わりに仲介手数料というのをAさんからもBさんからも貰う。
売主とはお金の貰い方が違います

仲介手数料というのは宅建業法で「(取引価格の)3%+6万円+消費税」と決まっています。
これ以上もらうのは違法です。

消費税はいまは省いちゃいますけれど、2,000万円だったら70万円くらい。
約70万円を別途払うことで2,000万円で購入できるということです。

仲介・売主っていう買い方をBさんの立場から比較すると…
2,000万円で購入できるが別で70万円が必要になるのか、もしくは売主業者から購入して2,200万円で購入するのか?

細川
細川
仲介業者から買うほうが得ってことですよね?
安藤
安藤
金額で見るとそうですが、一概にはそうとも言えません

売主業者は物件販売の際に銀行の紹介をセットで行ったり、賃貸管理も自社で提供していたり。
仲介会社と比べるとできるサービスがより多いんです。

細川
細川
仲介業者だとローンを組めないということですか?
安藤
安藤
仲介でも組める場合はあります。
しかし100%ローンは組めません

対して売主業者の場合は、2,200万円という価格ではありますが全額ローンを組める場合もあります。
物件価格どころか、登記費用や火災保険料など色々ありますがそれらを含めてローンにオンできたりします。

諸費用の違い

細川
細川
諸費用はどれくらいかかるんですか?
安藤
安藤
新築なのか中古なのかによって変わってきますが、大体60万円〜90万円くらい。
つまり仲介物件を購入する方、2,000万円の物件を購入するのにまず200万円の頭金が必要です。

それと別に仲介会社に対して70万円の仲介手数料が必要です。
それとは別に、60万円〜90万円の諸費用も必要です。
すべて計算すると350万円なので結構お金がかかってきますよね。

対して売主業者から購入した場合、初期費用がかからずに組めたりするのでそこを比較すると僕は売主物件の方がいいのではないか?と思います。

他の違い

細川
細川
他に違いはあったりしますか?
安藤
安藤
仲介は人と人を仲介して終わりです。
売主は販売をしているので、契約不適合責任と言って売った後にその物件に悪いところがあった場合、それを売主の責任で直しますよみたいな。
アフターフォローの姿勢が全く違うんです。

つまりBさんからすると物件を買った後もサポートを受けたいのであれば、仲介会社は相手をしてくれません。
一方で売主業者は賃貸管理も含めてサポートしてくれたりするので、その違いも大きいと思います。

細川
細川
高く買うから損をしているという話ではないんですね?
安藤
安藤
一概にそうとは言えませんね。

例えば細川さんが乗っていた車をそのまま購入させてもらうと安くは買えるけれど。
後から故障したら「故障したからお金を返して!」とは言えませんよね?
結局買った人がその責任を追うんです。

でも細川さんがディーラーに売却して、ディーラーが整備した後の車を僕が買った場合は、ディーラーが提供している保証サービスや修理を受けられる
その代わりに少し高くなっていますよねというような話です。

この違いと全く同じ話です。
なので初めての不動産購入CtoCで買うのはおすすめはしません

細川
細川
僕が質問されたお客様もこういう事が分かれば安い理由も納得してくれると思うので、説明したいと思います。
安藤
安藤
こういう事を知らないと、高くふっかけられたと思ってしまいますよね。
一概にそういう風に思うのもその業者さんが可愛そうだから、決してそんなことはないんだよという点が世の中に伝わればいいなと思います。

不動産取引は高額ですし、初めてのケースも多いと思うので色々と悩んでいる方はLINEでご相談ください。

安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf

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今日は「不動産の仲介・売主の違い」について説明させていただきました。
ありがとうございました。

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