時事ネタ

円安でも外貨積立は続けるべし!長期で見るドル建てのメリット・デメリット

円安でドル建ての積立が苦しい…どうすれば?

細川
細川
海外のドル建てをやっているのですが、最近円安が加速していて、そろそろ止めようかなと思っています…

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
支払いがキツイということですね。
今は1ドル150円になっているので、1ドルが100円の頃に積み立てを始めた人は、今は約1.5倍ですものね。
※ 撮影日(2022/10/25)の為替レートを元に話をしています

最近そのような相談を多くいただきます。
結論としては、どうにか続けられるのであれば続けた方がいいですよという話です。

もちろん商品の内容にもよると思います。
保険のように、ある程度長期間で積み立てることが前提になっているのであれば、
今止めるべきではないと思うのです。
というのも、短時間で解約することによってデメリットが生じる可能性があるからです。

過去にドルで積み立てをしていたということは、為替の円安によって、円ベースだと利益が出ているケースが多いわけです。

細川
細川
支払いは1.5倍に増えているのですが…
利益が出ているというのは、どういうことですか?
安藤
安藤
100ドルの積み立てを毎月継続していたとします。
100ドル×12ヶ月で、1年間に1,200ドルを積み立てているわけです。
1ドルが100円だった時は、年間で12万円を払ってたのですが、現在は円安になり18万円の支払いになっています。
それで「支払いが厳しい」と言ってると思うのです。

例えばドルベースで考えたとき、毎年コンスタントに1,200ドルを積み立てていますよね?
1ドル100円ぐらいの時にずっと積み立てていたのであれば10年間積み立てをすると、12,000ドルになります。

しかし現在は1ドル150円になっている。
ドルを円に転換した時に、円がたくさん返ってくるのです。

細川さんが何年積み立てをしていたのか分かりませんが、今回のように急に円安になった場合は、平均の取得単価が1ドルあたり約105円で積み立てられていたのではないかと思うんです。
これが1ドル150円になっていたとしたら、単純に1.5倍くらいになります。

積み立ての金額は増えてしまいますが、長期的に円安になると見込んでいるのであれば、今後も継続していくと、最後に円転換をしたときに収益が上がります
ここを押さえておけばドル資産を作っていくというのは、良い打ち手だと思います。

細川
細川
支払いは1.5倍になっているけれども、過去に積み立てたものが資産として約1.5倍に増えているということですか?
安藤
安藤
そうです。
日本円の支払額が増えていっているから、お金がなくなっていっていると捉えてしまうのは良くありません。

「ドル」を持っているのです。
1ドルの価値が今は150円ですが、300円になったとします。
今ずっと積み立てているドル資産というのは、先々で倍になるわけです。

例えば僕は昔からドル資産の積み立てもやっているので、今回の円安の恩恵を受けて円転換をしてるものがあります。
個人資産を増やせるのであれば、しっかりこういう道は活用した方がいいという話になります。

読めない為替で勝つ方法

細川
細川
数年前に一括で1,000万円などをドルに換えていた方は、相当儲けていたということですか?
安藤
安藤
そうですね。
一括でドルを買っていた方が1番利益が上がっています。

しかし、一括投資はあまりやらないほうがいいと思います。
円安になったという結果はありますが、もし円高になっていたら1,000万円が約500万円に減っている可能性もあったわけです。

為替は読めないので、今後日本は衰退していくから円安だという論調もありますが、そう簡単な話でもありません。

経済は結構密接に繋がっているので、現在米国が利上げをしていて、金利を上げていっている国の方が通貨が高くなります。
世界的に見て米ドルが単独で高くなっているという話です。

円は、ユーロやポンドに対しては50%も安くなっていないのです。
「円安がひどい」と言われていますが、そもそもドル高が世界の中ですごい。

確かに円安は、他国の通貨に対して約20%安くなっていたりはしますが、アメリカの金利がまた下がってきたりすると、円高方向にいくのです。
「1年後の為替を当てて!」と言われても、無理なのです。

では何をすればいいかというと、積み立てです。
積み立てでは、毎月一定額のドルを買っているわけですよね?

ということはドルコスト平均法という話になります。
つまり、上がっても下がっても中心を取れるわけです。
リスクの分散になるので、積み立てが1番資産形成の中で無難でしょう。

ドルコスト平均法
"絶対勝てる"は嘘!ドルコスト平均法の注意点と負けパターンを解説!|YouTube公開中今回の動画は? 日経平均株価やTOPIXなどの指数と連動しているため、値動きが分かりやすいインデックスファンド。 実際につみたてNI...

ただ今回のように円安の恩恵をもろに受けたいと思ったのであれば、ドルコストにしていた分、メリットは減ってしまっています
今回のように急激に円安になったケースは、一旦利確のタイミングとしてありだとは思います。

細川
細川
長期でやる場合は焦らずということですね。
安藤
安藤
そうですね。
特に初心者が為替を読む、経済の流れを読むということは難しいと思いますので、じっくり取り組んでいた方がよいのではと思います。

ドルコスト平均法を使ってリスクヘッジしよう

安藤
安藤
細川さんは、積み立ての期間はあと何年ほど残っているのですか?
細川
細川
残り15年ほどです。
安藤
安藤
だとするとその期間は積み立てを続けるなり、他の部分での支出を削減するなりして、どうにかしてドルを買っていきましょう。

同じような相場商品として、金の価格があります。
例えば1g 3,000円を毎月買っていたとして、これが1g 9,000円になりました。
支払額が3,000円だったものが、9,000円になってしまいますが、為替と違って物理的に分かりますよね?
「買い続けた方がいいや」という考えになりますよね。

ただ買うお金が増えてしまっている。
ということは「今ここに溜まっている金の山は高い金額で売却できるのだな」という話になります。

そういうふうにドルのことも考えた方が良いのです。
価値の高いものを買っているのだから、当然支払額も増えている
けれども今まで価値が低かった時代に買ってきた大量のドル札が、円ベースで高くなっているのだから、自信を持って積み立てたらいいと思います。

細川
細川
「円安がきつい」ではなくて、円安でドル建てをしている方にとっては、資産が増えているという考え方なのですね。
安藤
安藤
そうですね。
円安・円高を繰り返しながら、長期的には円安の方向にいくと思います

アメリカは、移民政策によって今後も人口が増えていくでしょう。
日本は、1人が産む子供の数がどんどん減っています。
となると国力差は必ず為替に現れます。

長期的に円安になると予想するのであれば、なおさらドルコスト平均法はいいのです。

本日のまとめ

安藤
安藤
ピンポイントで狙いにいくのであれば、今ドルを一括買いすれば、どこかのタイミングで少し円高に落ち着くと思います。

しかしドルコスト平均法ならそういうことも考えないで済みますし、やり続けてドル資産にリスクヘッジをしていく。
円だけを持っているのはリスクです。

本日のまとめ

ぜひ皆さまも通貨分散をしてください。
恐らく入りやすいのは、米ドルの保険や投資信託です。
ドルコスト平均法で長い目で見て、これらを積み立てていくことをオススメします。

何を買っていいか分からないなどのご相談があれば、気軽にLINEからご連絡いただければと思います。

安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf

※ 友だち追加後にメッセージをお送りください

今日は「細川さんのドル建て資産の支払いがつらいよ」という嘆きの回でした(笑)
ありがとうございました。

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