時事ネタ

マスク氏ツイッター社買収!社員を大量解雇!?どうしてこうなった?

イーロン・マスクTwitter買収完了!

細川
細川
社長、最近ニュースで見たのですが…
イーロン•マスクさんがTwitterの買収をしたと。

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
440億ドル、元々の契約の金額ですね。
6.5兆円くらいになるのかな…?

僕の予想が完全に外れて、まさかこの規模の上場企業の買収が、一個人ができるなんていうのは正直思ってもいませんでした。
4月くらいに買収するという話があったときに、これは絶対成り立たないだろうと。

イーロン・マスクが440億ドルでTwitterを買収!【オススメニュースサイト】イーロン・マスクがTwitterを買収?その目的とは? ※今回の動画は2022年4月23日(ツイッター社買収合意前)に撮影され...

買収っていうのは当事者だけの話ではなくて、あらゆる規制当局がお金の部分をどうするか、今回のイーロンさんでいうと銀行団から借りてるんです。
そういったお金の調達が出来るかとか、外的な要因がかなり大きいので、買収発表の後に話がまとまらないケースっていうのが多いんです。

結果、つい数ヶ月前までイーロン氏がゴタゴタ言って、泥沼の裁判が始まったわけです。
「重大な欠陥を発見した!だから買わない!」とか。

ただ、今となってはあれも全て交渉の1つであって、取得単価を下げるための交渉だったのか、それとも、契約破棄する時には違約金がかかるので、その違約金払うよりも買っちゃった方がいいっていう最後判断したのか…
もう分からないレベルの話でした。

細川
細川
執念で買ったみたいな…感じでしょうか。
見てるとそうなのかなって思いました。
安藤
安藤
イーロン・マスクって資産が30兆円あるんです。
あの契約を破棄するために必要な違約金は、1,000億円。

つまり、やめようと思えば、いつでもやめられたんです。
それを契約通り買ったということは、ああ見えて本当は欲しかったっていうのが今思うことですね。

買収早々に大量解雇…

細川
細川
大量解雇をしているというニュースもありましたね。
安藤
安藤
まず就任した10月の末日、いきなりCEOを含む役員陣を全員解任して自分が代表取締役になった。

ほんの数日で7,500人いる従業員の約半数3,700人ぐらいを解雇、これには日本法人Twitterジャパンの従業員というのも含まれているようです。
「労働基準法は大丈夫なのかな?」と思ったけれど、退職金パッケージというのをちゃんと用意して、それで出て行ってもらったんだと思いますね。

そもそもTwitter社は経営が非常によろしくなかったんです。
過去10年間で8年赤字ですし、現金は持ってるんだけども利益を上げられる体質になかった。
だから株価が低迷してしまい、株価が安いということは丸々買う金額が安くなってるわけだから、買収の話ってのが持ち上がったわけです。

確か、売上が7,500億円あって、赤字が300億円ぐらい出ているのではないかな?
イーロン氏がいきなり解雇していますがなぜかと言うと、人件費を削減するとそれだけで赤黒トントンくらいのラインにまではくるからなんです。

元々赤字だったTwitter社をどうして買収したの?

細川
細川
元々ずっと赤字だったわけですよね?
どういう目的で購入をしたんですかね?
安藤
安藤
憶測にしかならないですが…
まず1つ思うことはイーロン・マスクさんってTwitter以外で1番有名なのはテスラというエネルギーの会社をやっていますよね?

テスラは電気自動車を作りたいのではなくて「エネルギーの自由化をしたい」というビジョンの会社なんです。
他にもスペースXという会社は「宇宙に行きたい」という会社ではなくて「宇宙空間の自由化みたいなこと」をやっている。

あとはハイパーループという会社があります。
アメリカの地下に地下鉄みたいな空洞を作って、時速数百キロで筒がボーンって移動するみたいな、新しい交通インフラですよ。
これは交通の自由化です。

今回のTwitterは情報の自由化だと思っています。
あらゆる人が自由に情報を発信する・できる社会を作りたいと。
言論統制をしていたり、アカウント凍結だったり。
トランプさんがアカウントを凍結されたけれど、解除しようという動きを今やっているようです。

テスラの広告費は0円!?Twitterを自由に使うために買収したの?

細川
細川
さっきテスラの話がでましたけど、テスラは広告費を使ってないという話を聞いたことありますが…
安藤
安藤
売上3兆くらいある会社ですが、広告宣伝費がほぼない
これは異常なことです。
例えばトヨタ自動車って売上はテスラの10倍ぐらい(30兆円ぐらい)あるのですが、毎年5,000億ぐらいは広告宣伝費を使っているんです。

売上の1%〜2%ぐらいを広告費・宣伝費に充てるというのが自動車産業のスタンダードなんです。
ただイーロン・マスクは広告費をかけず、Twitterで車を売っているんです。
もしイーロン・マスクが買収しなかったらTwitterサイドが、言論統制をしてイーロン氏のアカウントを止めたりしたら、イーロン氏としては数千億円の大打撃があるんですよ。

細川
細川
売上をちゃんと確保するため(Twitterを自由に使えるために)、買ったということになるんですかね?
安藤
安藤
正直大いにあると思っています。
もしTwitterの経営再建がうまくいかなかったとしても、最悪それだけ守れれば買った金額ペイできるなという、そういう考え方なんだと思うんです。

Twitterの業績を上げるっていうのはどういうことかというと…
スーパーアプリにしたい」ということを、イーロン氏はメディアで言ってますよね。
日本でいうと、LINEとかPayPayが目指してる方向性です。
今PayPayを開くと税金の支払いもできたり、資産運用もできたり、色々な機能がありますよね?
ゆくゆくはあそこで旅行の予約ができるようになったりとか、全部繋がっていくんですよ。

要は全てが完結するアプリのことをスーパーアプリと読んでいます。
世界的には中国のWeChatがスーパーアプリというやり方でうまくやってるんです。
Twitterを通じてなんでもできるアプリに変えていこうというのがイーロン・マスクが言ってることです。
テスラやスペースXのように他の会社もやってるわけですが、これとTwitterを組み合わせてくると思います。

別の話として、なぜイーロン氏がTwitterを買ったのか?
元々Twitter創業者のジャック・ドーシーという方がいて、その人はもう経営を退いてるんです。

ドーシー氏が退いた直後にイーロン・マスクが買収する流れになったんです。
イーロン氏とドーシー氏ってのは友人関係なんですね。
ジャック・ドーシーは自分が作った会社が膨張してしまってもうどうにも手に負えない状態になって赤字垂れ流してる。
多分、この事業に対する情熱も減ってきていて、どうにかしたかったんだと思います。

ジャック・ドーシーというのは、Squareっていう決済サービスをやっています。
Squareばかりにシフトして、多分Twitterはどうでもよくなっていたのではと思います。

ただ7,500億人の従業員がいるし、自分でリストラってやりずらい。
これをやってもらわないといけないという事はジャック・ドーシーも分かっていて、それを友人であり世界一の富豪であるイーロン・マスクに相談して元創業者はイーロン氏に託したんだと思います。

要は自分が作ってきた会社で自分が嫌われ者になるというのは、私も創業者としてすごく感覚が分かりますが、できないんです。
僕がこんな風に思った要因っていうのは、あの買収のリストラの後にジャック・ドーシーが「こんなことになったのは僕の責任だ。本当にみんな悪かった。」というようなツイートをしてたから。

だから自分ではどうにもできなかったんですよ。
それをイーロンにやらせたという、そんな話だと思います。

この様に企業買収は背景を考えることによって、株式投資の力にも生きてくると思います。
なによりビジネスパーソンとしての力が身に付くと思うので「あぁイーロンさん、すごいな。お金持ちはやっぱり買えるんだ。」ではなく、裏でなにが起こっているかみたいなのを考えるっていうのは非常に重要だよということです。
そこを押さえて欲しいなと思います。

今日は「ついにイーロン・マスク氏、Twitter買収完了!」というニュースについて取り上げさせていただきました。
ありがとうございました。

動画で内容をおさらいしたい方はこちらから!