なぜ企業の倒産件数が増加?
「どこどこの会社がいくらの負債を背負って倒産」という倒産情報が届きますが、すごい倒産が増えている気がしています。
▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。
負債がいくらで何業かというのを何となく見ていると、最近パチンコ屋の廃業が多いです。
特に旅館業や飲食業も、ものすごく多いです。
コロナの影響もあったので、特に旅行業にはダイレクトに影響があったと思います。
飲食店は小規模な店舗に関しては補助金がバラ撒かれていたので逆に業績が良くなり、補助金をたくさん貰ったことによって出た利益から法人税を払っているよく分からない状態になっています。
特に旅行業は補填もなかったので業績が落ちてしまったという話だと思います。
今回イケていない会社や良くない会社、ここが倒産するきっかけになってしまったなと思います。
コロナがダイレクトに倒産理由になっているのかというと、そうではありません。
コロナ渦で伸びている会社もあります。
これは業種・業態問わずですよ。
例えば弊社は人に会うような仕事をさせていただいていますがやり方を変えれば、オンラインでデジタル化して業績は上げていくことができると思います。
つまり、本当にどうにもならなかった業態もあるとは思います。
ただ全てがすべてコロナが理由かというとそうではなくて、「単純に変化適用能力や経営力が欠けていたんじゃないかな?」というのが私の見立てです。
あとはこの2年半でコロナ融資といって、国が一部金利を負担したりして3年間据え置きや返済なしで良いというローンをいっぱい出していたわけです。
初めてお金を借りるような方もいましたし、コロナ融資って非常に審査が甘かったので…
助成金詐欺に繋がってしまっていたりもしますが、表に見えていないだけで不正融資詐欺もたくさんあるんですよ。
本来は借りるべき対象企業ではないのに、コロナ融資だったから借りられたことなどです。
その借りたお金をすべて良く分からない怪しい投資に回してしまったなど、そのような話をよく聞きます。
なのでコロナ融資の返済がいよいよ始まってくる時に、お金を借りて返してというサイクルを経験したことがないような人がお金を持ってしまったから。
返せないよね…
それで倒産が増えているということも正直あると思います。
あとはお金があることによって危機感がなくなって、この2年半の間にデジタルシフトへの手を打っていなかったということです。
コロナ融資が善か悪かは非常に悩ましいことでして、「ある企業にとっては非常に悪い方向に働いてしまったんじゃないかな?」というふうに思います。
倒産の時期の見極め方
明日にならないと倒産の危機は分からないのか、1年前から分かっているのか…
この流れは手を打たないと倒産に向かうなという感覚があるんです。
1年なのかどうかは企業規模にもよりますが、今手持ちのキャッシュがいくらあるのかによって変わってくる話になります。
明らかに問題が起き始めているというとき、「この問題の対処にこのくらいの時間がかかるな、半年後のキャッシュフローを想定しよう…足りないぞ…」「ここまでに資金調達をしなければならないな」というような予兆があるんです。
ただし、最後の決め手はその日にならないと分からないという感覚ですね。
マズイな…と思い始めたときから動き出して「コレかコレかコレ。どれかが当たればなんとか1年間延命できるな」と思いながら進んでいくわけです。
そして1つ2つの打ち手が駄目だった。
3つ目も駄目だった後にいよいよ倒産するという覚悟を決めて、自己破産手続きに入ったりなどです。
あとは会社の身売りをしていくような話です。
正直、会社を潰してしまう経営者の方は早めの身売りという決断もしていないわけです。
要はずるずる最後までいって、何も手を打てずに倒産してしまったという話なんです。
倒産の予兆は気付ける?
社員でも気付くものですか?
これはその社員のレベルによります。
なぜ経営者が分かるのかといったら、もちろん経営者や経営陣は情報が多いということがあるとは思いますが、知識やスキルの話だと思います。
つまり財務が分かっていて、営業やマーケティングが分かっているのであれば今良い方向にいっているのか悪い方向にいっているのかは誰だって分かるわけです。
新入社員の方だったとしても自分の立場から見える動きを見ることによって、会社がどういう風に進んでいくかというのは分かるんです。
私は会社員の時、毎日そのトレーニングをしていました。
会社の動きを見るトレーニングとは?
今期の会計上の利益はこれくらい上がったから、法人税はこのくらい払ったので純資産はこれくらい貯まった。
となると、まだまだ延命するなとか。
予測することができるんですよ。
社長は次にこういう一手を打ってくるだろうなと予測して当たっていると、今までの自分の仮設が正しかったということになるんです。
これを繰り返すことによって、いちサラリーマンとして経営の疑似体験をずっとしていました。
いち社員の方だったとして、例えば資料作成だけを任せられているのであっても、それをしている傍ら社内全体を見渡して「勤務先の会社が伸びるのか?」「伸びないのか?」を判断しなければいけません。
だって伸びない会社に居たら、人生つまらないですよ。
あるとき急に倒産してしまったとしたら、あなたの時間を無駄にしてしまいます。
ある意味、どこかで働く人というのは投資家なんです。
トップである私も含めて、私は私という存在に対して投資をして、時間をかけているわけなんです。
それはなぜか?伸びるからなんですね。
伸びないことが分かったらその瞬間に違う道を決断するわけです。
このような考えで日々の仕事に取り組むことによって、企業の伸びしろも予測できるようになります。
結果的に細川さんの株式投資のパフォーマンスも上がるわけじゃない?
自分の勤めている会社がコロナの煽りを受けて倒産してしまうのか?存続していけるのか?
ここを予測していく力を身に付けていただければなと思います。
記事について質問などがあれば、気軽にご連絡していただければと思います。
安藤義人 公式LINEアカウント
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今日の話は以上になります。
ありがとうございました。