資産形成

社債ってどうなの?知識なく投資するのは危険!!【リスク解説】

社債の投資とは?

細川
細川
社長、社債の投資という話を聞きますが…
「社債(しゃさい)」とは、そもそも何ですか?
安藤
安藤
社債とは会社が発行する債券です。
それを買ってもらうことによって、会社が資金調達をするということです。
つまり、「資金の出し手になりましょう。」という話です。

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

社債の中には大きく「公募債(こぼさい)」「私募債(しぼさい)」の二つがあります。
私募債というのは、49名以下の方に対して勧誘をして発行するものです。
それ以上になると、公に向けてという意味の公募債になります。

この私募債の中にも大きく3つあります。
一つ目は銀行保証付私募債
二つ目は保証協会が保証している私募債
この二つはそれなりに安全です。

三つ目は、縁故
つまりはリファーラル、知り合いの方に対して発行する私募債です。

社債への投資のリスク

細川
細川
社債へ投資することのリスクはどんなところにありますか?
安藤
安藤
色々な種類の社債があるとは言いましたが、共通して言えることとして社債は4年間で満期を迎えます。
つまり、社債発行して社債権者から集めたお金は4年間返さなくて良いのです。

その代わりにクーポンで、大体年利3〜4%を年に2回程を利払いをしていきます。
細川さんが言っている社債への投資は、利払いが10%とか、20%を超えるような怪しい話だと思います。

細川
細川
定期的にそのような配当があるということですか?
安藤
安藤
配当を得る代わりに、資金が3〜4年ロックされてしまいます。
なので、その最中に企業が倒産してしまうことが社債におけるリスクとなっています。
細川
細川
実際に投資としては一般的ですか?
安藤
安藤
誰もが知っていてモバイルをやっている、ソフトバンクという会社があります。
公募債で誰でも買えますが、そこが発行しているホークスボンドという社債は利回り約1.5%です。



大きな企業で倒産するリスクが非常に低いので、貰える金利も抑えられています。
倒産する可能性がある会社だと、それなりの金利でないとお金が集まりません。
だから、ちょっと危ない会社だと5%くらいで集めている会社もあります。

細川
細川
利回りが高ければ高いほど、その会社自体にリスクがあるということですよね?
安藤
安藤
そうですね。
そもそも銀行から低金利で借りられている会社が社債を発行するはずがないんです。
1.5%程度の金利でお金を借りられる会社が、わざわざ社債で5%の金利でお金を集める意味がないからです。
ということは、社債を発行している会社はどのような会社ですか?
細川
細川
銀行からお金を借りられない会社…?
安藤
安藤
そういうことになります。


やはり、リスクとリターンは一致しているものなので、貰える利回りが多いのであれば、それ相応のリスクがあると思っていただきたいです。

真っ当な理由で社債を発行する際の2つパターン

安藤
安藤
ただし、例外が二つありまして。


一つ目は、資金調達手段の多様化のために銀行から借りられているが、あえて社債を発行して一般投資家からもお金を調達する場合

なぜかというと、よく銀行は「晴れの日に傘を貸して、雨の日には取り上げる」と言われています。
つまり、ある時に業績悪化したら急に「資金を引き上げるぞ!」と言われる可能性があるんです。

そうなった時に、他の調達手段がないと企業は非常に苦しいので、万が一に備えて色々な手段でお金を集められるようにしておく必要があります。
この社債は、真っ当な理由で発行しています。

この場合は金利を10%ほど払うということは絶対に無く、せいぜい高くても3〜5%程です。
その方々にも儲かっていただいて、ある意味会社のファンを作っていくという取り組みとして社債を発行しているケースはあります。

二つ目としては、銀行から貸してくれないような利用目的の場合。
例えば、1億円を集めて目の前に1億円があれば2億円になるかもしれない仕事があった場合、1億円はちょっとリスキーなので銀行は貸してくれません。

どうにかしてお金を集めたいので、少し高利回りだったとしてもお金を投資家にはき出して、1億円を集めます。
そしてちゃんとそのプロジェクトを完遂させて、2億円にしました。

これだったら、その儲かった分から充分10%の利払いができるということです。
最近よくある、不動産のクラウドファンディングがこの仕組みです。

この二つの例外を除いて、他の世の中にある社債の話はほとんどが危ないものだと思います。

実際の事例として、会社名は出しませんが利回りが20%で4年満期という形でお金をたくさん集めて、4年満期の社債を発行しました。
またこちらでも発行と、それぞれ1億円ずつくらい集めて社債発行を何十回もやっている会社がありました。

細川
細川
いわゆるポンジスキームのようなことですか?
安藤
安藤
現在は資金を返せなくなってきているんですが、そんな会社が実はあります。

なので、我々が決算情報とかを見ることができないような非上場企業会社の社債で「10%以上のクーポンです」と言われたら少し怖いですね。
それは辞めておいた方が得策だと思います。

このような話も中々難しいです。
なので自分自身で知識をつけるのはもちろんの事、弊社のようなファイナンシャルプランナーに相談をして味方になってもらうというのが非常に重要だと思います。

記事についての質問などがあれば、気軽にご連絡していただければと思います。

安藤義人 公式LINEアカウント
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今日は「社債」についての話でした。
ありがとうございました。

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