保険

住友生命保険とソニー生命保険が業務提携!狙いは?

保険会社同士が業務提携をする?どんな内容か

細川
細川
社長、最近保険会社同士が業務提携をするというニュースを見たんですが…
そういわれたら今までなかったなという感じがしたんです。
住友生命とソニー生命が業務提携という内容だったんですが、どんな戦略か気になります。
社長、知っていますか?

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
今までも保険会社同士が提携するっていうパターンはありましたよ。
例えば2019年に住友生命保険。
ソニー生命のドル建て(外貨建て)の保険の取り扱いを行なっていました。

今回は住友グループが開発した医療保険、これを2023年の1月からソニー生命が扱っていくということ。
今度は逆の提携になったという感じじゃないですかね。

細川
細川
お互い相互に紹介していくという感じですね。
安藤
安藤
それぞれの会社が強い商品というのを相手方の会社が扱っていく流れだと思います。
細川
細川
先ほど「住友グループ」とおっしゃっていましたが、何の会社ですか?
安藤
安藤
住友の子会社でメディケア生命保険という会社。
そこが開発している終身医療保険が3種類くらいあるようで、それをソニー生命側が扱っていくという形です。
細川
細川
ちなみに社長。
ソニー生命は医療保険の取り扱いがないんですか?
安藤
安藤
元々取り扱いはありますよ。

あるのですが、恐らく経営の選択と集中で医療に関しては自分たちの一番の強みではないので外貨建てに全リソースを注力させて医療保険に関しては他社の方が上手くやっているところがあるので…
ソニー生命としては新規の開発から撤退予定という報道もありました。

今後は自社で作らずに、住友グループの先程言ったメディケア生命保険が開発した終身医療保険を代理店として売っていく形に切り替えていくんだと思います。

細川
細川
完全に自社商品ではなく「他社にはこういう保険がありますよ」という提案になるんですね。
安藤
安藤
そうだと思いますよ。
細川
細川
商品を相互で紹介する形は結構あるんですか?
安藤
安藤
保険会社は自社で保険を開発してそこに集客力と営業力さえあれば自分たちで販売までして、顧客に届けることができるわけです。

となると、入り口から出口まで一気通貫でやったほうが当然集積性が高まるわけだから。
保険会社は基本的に自前主義のところが多いです。

提携はどういう意図があるのか?メリットとは

細川
細川
社長の見解で良いのですが、収益できるのに他社に振るというのは経営者としてどういう意図があると思いますか?
安藤
安藤
よくある稼げる商品・稼げない商品を分類していったときに…
ソニー生命保険というのは外貨建ての積立保険、養老保険、変額型の保険あたりでかなりの報酬を稼げています
それに対して医療保険はあまり収益になっていないと思われます。

企業の戦略としては色々と手を広げてみたけれど、そこまで収益性が高くないのでそこからは撤退する
ただそれだけの話だと思います。
広げたものを縮めていっているという話。

細川
細川
それがソニー生命のメリットになるんですか?
安藤
安藤
一番の強みである外貨建ての保険に注力ができます
その上でお客様から「医療保険はありませんか?」と相談を受けた時になにもないというのは良くないです。
そこでも商品の顧客の囲い込みができたほうが良いに決まっているので、それに関しては医療保険に特化している会社の商品を扱うことになります。

医療保険は競争が厳しいマーケットなので、そこで戦うことを辞めて他社と相互で協力し合うことによって顧客の紹介を受けてその紹介を受けた顧客に対して自分たちが一番得意な外貨建ての保険を販売していけるという形になります?

細川
細川
お客様のグリップを握っておけばというところですかね?
安藤
安藤
そうですね。
そのように新たな顧客の流入もありますし…
今まで通り医療保険も提案することができる
ソニー生命としては非常に理にかなった戦略なんじゃないかな?と思います。

住友グループは販売の販路を拡大することができます。
逆にソニー生命の方から顧客紹介を受けられるわけなので、当然収益性は落ちます
いままで直接販売していたものが、ソニー生命に代理店報酬が発生するので。
ただ直接販売はこれからも活かしながら、新たにソニー生命からの紹介を受けていくということになるのでより収益を上げることでもっと良い医療保険の開発にリソースを振っていくことができるんじゃないかな?
そのようなことが双方のメリットだと思います。

細川
細川
社長が先ほど冒頭で言っていた、2019年頃にも住友生命がソニー生命のドル建て保険を扱っていたというものと同じ意図でお互いにメリットがあるからやっていたんですね。
安藤
安藤
多分ですが、その提携がうまくいったので逆パターンもやろうということです。
それが今回の提携なんだと思いますよ。

今後の住友生命保険とソニー生命保険は?

細川
細川
経営者目線で良いのですが…
合併するようなところまで発展することが考えられますか?
安藤
安藤
会社が大きいので買収するのに何千億円もかかるわけだからら、そんな事をする必要はないんです。

「自社の弱い商品を持っている会社と提携して補うくらいで良いんじゃないかな?」と思います。

お互いが弱っている会社の場合、吸収合併というのもあると思います。
そもそも相手方の商品を自社の顧客に販売するわけじゃない?
これは相手方の商品に対するリスペクトがないと自分のお客様に販売なんてできないですね?
ということはお互い非常に良い関係であって、お互い良い商品も持っている
その信頼関係の中でやっているわけだから。
どちらかがどちらかを飲み込むようなことにはならないんです。

消費者目線で見た合併は?

細川
細川
先ほどの、紹介し合うということだと、報酬が発生すると思いますが…
「消費者、お客様目線で見た場合、紹介料があるので割高になるのでは?」と思ったのですが、どうですか?
安藤
安藤
コカ・コーラの自販機でコカ・コーラを買いますよね?
ペットボトル150円で買えます、コンビニで買った時に180円にはならないですよね?
コンビニでもたくさんのコカ・コーラを販売してくれているわけですが、150円でコカ・コーラの自販機と同じ価格で販売しています。

世の中の流通の仕組みはそうなっていて、売価格・末端価格は決まっているわけです
保険に関してもどこからどの経由で買うと高くなるなんてのがあったら、高い経路から売れるはずがないですよ。

細川
細川
同じ商品で経路が違ったら立金額が高いのはありえないということですよね?
安藤
安藤
おかしいじゃないですか。
そんなふうにはなっていなくて、ソニー生命で購入しても住友グループの会社から購入しても変わりません

もちろん手数料というのは発生しますよ?
我々が払っているお金は当然利益がその中に内包されているわけだから。
その利益を裏側で分け合っているだけなので、消費者の我々が考える話ではないということです。

細川
細川
消費者にとって提携というのは強いところを伸ばしている会社になるので、プラスに考えて良いんですかね?
安藤
安藤
そうですね。
いい商品を紹介してもらえるケースが増えるのであれば、それは何も悪いことではないと思うので良いのではと思います。

弊社も生命保険の代理事業をこれから始めるタイミングではありますが…
保険商品って非常に複雑です。
プロである我々から見てもどこの商品のどれが一番良いのかがイマイチ見えてこない
本当に設計の仕方が複雑なんですよね。

かつ、非常に高い買い物だと思うんです。
消費者がする一番高い買い物は住宅を購入することといわれますが、普通に考えたら数十年間積み立てると考えたら何千万円にもなるわけですよ。
という部分があるので、やはり大学の先輩から紹介されたから入るなど。
そうではなくて、商品性の中身を理解してその上で加入することを検討するのが絶対必要だと思います。

色々な相談に乗らせていただきたいなと思っていますので、保険でお悩みの方や不明点がある方は気軽にLINEでご連絡いただければと思います。

安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf

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今日は「住友生命とソニー生命保険の業務提携」の話をさせていただきました。
ありがとうございました。

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