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【スカイカーシェア】事件から学ぶ投資する前にチェックするべき3つのポイント【カーシェア投資】

カーシェア投資の現在

安藤
安藤
今日は怪しい投資商品シリーズ!第1弾!
スカイカーシェア」っていう、2年前くらいにカーシェア投資で多くの被害者を出した会社があります。
その事例から沢山学べることがあると思いますので、今日は深掘りをしていければと思っています。

スカイカーシェア」は約2年前に急に出てきて。
約1〜2年くらいの間かな?
すごく営業活動を頑張っていて、結果的に700台くらいの車を保有していたんですよね。

メルセデス・ベンツだとか、BMWとか。

要はそういった高級車を一般の方に買わせその人の名義でローンを組ませ、そして車は自社で預かるよと。
で、その車を色々な方に貸出をするのでそこで儲かったら利益配分を渡すよという流れですよね。

▼動画で確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
細川さんが結構話を聞いていたと思うので、補足があれば話してもらいたいんだけど…
細川
細川
僕も昔、営業を受けたことがあります。
ローンを組む時に「ローンを組んでくれたら、20万円くらいあげますよ」と言われるんです。
なので、周りで取り組んでしまっていた方はお金に困っていた方が結構いらっしゃいましたね。
安藤
安藤
要は20万円欲しさにあまり後先を考えずに車を買わされてしまったと。

これ何が問題だったかというと、スカイカーシェアはいくつかのグループ会社に分かれていたんですけど。

最初から悪事を考えていたかどうかは、今となっては分からない。
ただ投資家の方の問題点としては、自分の名義でローンを組んで万が一スカイカーシェアっていう運営会社が倒産した時にローンだけが残るわけじゃないですか。
ここの考えが少し甘かったな…というのが問題ですよね。

で、ベンツにしろBMWにしろ平均で600万円くらいの車を扱っていたようなので…
700台×600万円=42億円
を集めたんですよ。
1〜2年くらいで。

600万円で買った車で、今すぐ売ろうとして600万円で売れるんだったら良いんだけど…
100万円とか150万円でないと売れない車の価値は下がってしまっていて。
なので、売るに売れないみたいな状態だったようです。

細川
細川
リセールバリューということ?
安藤
安藤
そうですね。
これがベンツの「ゲレンデ」だったら、そんなに値落ちしないし。

で、ここから学べることっていうのは目先の20万円欲しさに変なリスクを背負ってはいけないと。
あと最悪のケースを常に考える
別の動画でも毎回言っているんですけど「リスクの上限を知りましょう」と。

オウケイウェイヴが約50億円の詐欺に巻き込まれた!?上場企業が騙された?オウケイウェイヴの実態を徹底解説 ※今回の動画は2022年4月23日に撮影されたものです ...

今回のケースでいうと、600万円のローンを組んでしまっている
そして「騙された!」って気づいた時に、100万円で車を売却すると500万円の損失が出てしまうと。
ここが問題なんですよね。

中古市場で自分の車がいくらで売られているのか?っていうのをチェックしていれば、そんな割高の車を買わされなかったんじゃないかな?と。
ここのリサーチは是非やっていただきたいなと思います。

スカイカーシェアってどんな会社?

細川
細川
さっき「グループ会社」っていう話があったんですけど…
スカイカーシェアにはどんな会社があったんですか?
安藤
安藤
まぁ、やっていることは車を消費者の方に買ってもらって、それを借り受けて他の方に貸出をする。

そこで収益を上げるっていうことをやっていたんですけども。
販売をするための「ランドコアサービス」っていう会社が分かれていたり。

車の整備・点検をやる会社で、また別に分かれていたりとか。
広告代理店という名目で、投資家の方にお金を払うための「アンカー」という会社に分かれていたりとか。
で、社長はそれぞれの会社で違ったりします。

と言っても、実質的な支配者は同じだと思うので。
結局のところ、法人を分けているのは何かの対策でしか無いわけですよ。
お金をうまく逃したりとか、何かトラブルがあったときに他のどこかの会社を潰すとか。
そういう事ができる。

なので投資家サイドから見た時に、例えば自分が契約をしようと思っている会社がグループ経営をしている場合に絶対にやってほしいことっていうのが…
うちで例えますね。

ココザスっていう会社と、宅建業をやっているココ・ホームという会社があります。
うちで不動産をご購入いただくことになった場合に、宅建業のココ・ホームとの契約になります。

この場合、責任を負うのはココ・ホームという会社になるので。
ココザスのことだけではなくて、ココ・ホームのことも調べてもらわないと本来良くないんですね。
ココザス、ココ・ホームの場合は実質的な支配者は私なので、会社は一体ではあります。

でもね、これ代表を上手く変えていたりとか、資本が別だったりとか。
その辺をしっかりと見ないと、トラブルになったときにどこかの会社を潰して逃げられるということは良くあります。

グループ経営ってすごそうに見えるけれども、実はちゃんと気をつけて見ないと危ないということは覚えておいていただきたいですね。

危ない会社はどうやって見抜くの?

細川
細川
これはホームページとかで見れば良いんですか?
安藤
安藤
まぁ、ホームページにグループ会社とか書いているんですけど…
じゃあ、グループ会社の定義って何ですか?
細川
細川
仲間みたいな(笑)
安藤
安藤
友達がやっている会社をグループ会社って書いてあるところもあるかもしれない(笑)
細川
細川
そうですね。
安藤
安藤
資本を持っているけれども、そこに書かなければ一般消費者からは分からない。
ということで、ホームページに書かれている情報なんて自分が都合のいい情報だけを書くことができるんだからさ。
あんまり意味がないです。
細川
細川
よく社長が言う「登記簿謄本
これを見れば分かる?

登記簿謄本」は、その法人(今回の例で言うとココ・ホーム)のことしか分からないので、株主が誰かとか分からないんですよ。

「じゃあ、株主ってどうやって調べるの?」っていうと、本当に大変です。
多分、一般の方は調べられない。
どうすればいいのかというと、やっぱりリサーチ会社を使ったりとか。
まぁ、私の周りには探偵の方とかがいっぱいいるので「調べてきてくれ」と依頼をかけない限り、資本構造までは調べられない。

「俺には無理じゃないか!」と視聴者の方に言われてしまうので…
そういう方は相談して下さいっていう話なんですよね。

細川
細川
じゃあ、皆さんぜひ相談していただければ。
安藤
安藤
そうですね。
大きな金額を投資しようとしているときは、事前に頼って貰いたいですね。

安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf

※ 友だち追加後にメッセージをお送りください

だってね、一歩間違えたら何千万円というお金を失ってしまったりするわけですから。
そうなる前に相談できるアドバイザーが居ると、非常に良いですよっていう話です。

あともう一つ、今回の投資で何がいけなかったかというと。
車を買ってそれを貸し出すわけですよ。
つまり借りてくれる人がいるから成り立つビジネスモデルなわけですよね。

そう考えたときに、600万円の車を購入する。
金利って今カーローンは8%くらいだと思います。
それを5年とかで返すとなると、月12万円くらいの支払いが発生するんですね。

では、車を貸した時にどれくらい儲かるのか?
例えば細川さんが車に乗っていたとして、それを貸し出すと。
月にいくらくらい儲かると思います?

細川
細川
レンタカーの料金と比べてとか…
安藤
安藤
素晴らしい着眼点ですね
細川
細川
まぁ、車の種類にもよるとは思うんですが…
5,000円とか10,000円くらいかな?というイメージですかね?
安藤
安藤
まさにその通りで。
カーシェアのサービスの中で一番大きいのって、DeNAグループがやっている「Anyca(エニカ)」っていうサービスなんですよ。
サイトを貼っておくので見ておいて欲しいんですけど…

Anyca (エニカ)
https://anyca.net/

Anycaでメルセデス・ベンツを調べてみてください。
丸一日借りて、8,000円とか。
型落ちしていると5,000円とかで出てきます。

どれくらい予約が埋まっているのかというのは、Anycaの予約システムのところを見ればいいじゃないですか。
そうすると、毎日予約が埋まっている車なんかないんですよ。

月に5回くらい埋まっていたりしますと。
5回×10,000円=50,000円じゃないですか。
で、支払いは12万円発生している。
と考えるとそもそもビジネスモデルとして破綻しているわけですよ。

細川
細川
そうですね。
安藤
安藤
そこに対して「投資するのってどうなんだ?」っていう着眼点があれば、このスカイカーシェアっていう会社は、いずれビジネスに行き詰まって倒産するってことが分かるわけじゃないですか。
ここまで考えて投資を検討していたら、ほとんどの方が多分やらなかったと思います。

なので、冒頭の話に戻るんですけど「20万円あげますよ」と。
だからベンツ買ってきてください」と。
何かあってもあなたのベンツなので大丈夫です」という良くわからない甘い囁きに乗ってしまったことが良くなかった。

被害者の方が700人くらいいると聞いていますが、勉強代と捉えるしかないと思うので…
今後同じような誘いがあった時は私が先程言った3点をしっかりと見ていく。
そうすれば、損してしまうことは減るんじゃないかな?と思います。

<気を付けるポイント>
1:リスクの上限
2:会社の実態
3:ビジネスモデル

今日は「スカイカーシェア」についての話でした。
ありがとうございました。

動画でおさらいしたい方はこちら!