仕組債のメリットとデメリット
仕組債というのは、アルファベットでEB債と言います。
EB債が何の略かと言うと、Exchangeable Bondです。
▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。
債券には、日本国債や米国債といったものがありますが、ある決められた時に配当を出すというものです。
仕組債は、債券の中に株式がいくつか盛り込まれたもので、Amazon株とApple株とMicrosoft株がある…
このように、カゴの中に複数の株があり、そのカゴを買うというイメージです。
どのようなメリットがあるのかと言うと、1年後に10%なり20%、もっと言うと30%くらいの配当を出しますよと…
カゴの中にある株式が今の株価よりも30%下落したら、株式で返還されます。
これをノックインと言います。
投資詐欺のように、全部なくなるというわけではありません。
なぜかと言うと、仕組債を組成しているのが有名な金融機関だからです。
それを日本の証券会社などが金融庁の許認可を得て、提案しています。
なので、変な話ではありません。
ただ、ノックインには注意しなければなりません。
リスクを取りたくないのであれば「株価が今よりも50%下がらなければ、1年後に10%の配当と元金が戻ってくる」のようなリスクリターンをオーダーメイドで作ることができます。
と言っても、投資家が自分で組成するわけではありません。
証券会社の担当者と「これくらいのリスクが取れるから、これくらいのリターンが欲しい」などと話をしていきます。
今問題になっているのが、全く知識のない高齢者に証券会社が積極的にセールスをしていることです。
株価が順調であればいいのですが、下がり始めてノックインしてしまう方が出てくると、一気に炎上してしまいます。
問題は、知らずに投資をすることです。
なぜ資産が減っているのか分からない人がいるので、何も知らずに買ってしまう人、説明せずに売ってしまう人が大きな問題です。
仕組債に向いている人
先ほどAppleの話をしましたが、Appleは昨年1年間で株価が1.5倍以上上がっています。
ですが、仕組債としてカゴを買ってしまうと、1.5倍の恩恵を受けることができないんです。
仕組債という債券になってしまっているので、1年後に10%つけて戻すという、1.1倍で返ってくるという契約を先にしてしまっているので、アップサイドを取れていないのです。
その代わり、株価が30%下落したとすると、株の場合は100が70になってしまいます。
ですが、仕組債の場合は、100が50にならなければというノックインの条件であれば、70まで下がっていたとしても、110で戻ってきます。
このようにリスクヘッジがしっかりされている商品なので、株で自信があるという方は、仕組債をやる必要はありません。
いくらから取り組める?
証券会社に行き「仕組債を買いたい!」と言うと、色々ヒアリングされます。
「資産5,000万円以上ありますか?」というような…
ほとんどの方が、そこまで投資に回せるお金はありません。
その場合は、最近IFAという方が増えています。
Independent Financial Advisers、金融商品仲介業者と言って、証券会社の代理店のような存在です。
IFAに相談してみると、1,000万円くらいから始められるパッケージなどを出してくれます。
IFAを調べると色々な情報が出てきます。
500万円で、同じ条件でいいよという方が2人いると、乗合と言って、2人合わせて1,000万円で組成することもできます。
そういう意味でも言うと、500万円からでもできます。
ご依頼があれば、より詳細な説明も可能ですのでぜひLINEからご連絡ください!
安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf
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今回は「仕組債」の話でした。
ありがとうございました。