「合同会社（ごうどうがいしゃ）」ってどいう会社？
「合同会社（ごうどうがいしゃ）」とはどういった会社なんですか？
▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。
会社の形態はすべて株式会社かというと違っていて。
昔は「有限会社（ゆうげんがいしゃ）」というものがありましたよね。
その代わりに「合同会社（ごうどうがいしゃ）」「合資会社（ごうしがいしゃ）」「合名会社（ごうめいがいしゃ）」のように、法人格の形態は4種類に分かれているんです。
その中の1つが合同会社。
2006年に会社法が変わり、合同会社の仕組みができました。
別名、LLC（Limited Liability Company）と言われます。
合同会社と株式会社の違い
株主が出資してそのお金で運営していくのが、株式会社なんですね。
合同会社はどうかというと、株主ではなく社員という呼び方をします。
その社員の方々がお金を出し合う。
そして、その社員が皆で頑張って企業価値を高めていこうという仕組みなんです。
なので、合同会社の場合は代表者のことを社長とは呼びません。
代表社員という言い方をするんです。
社員という言葉を聞くと「会社員」というイメージがあると思うんですが、合同会社における社員というのは出資者のことなんです。
株式会社で言う、株主のことですね。
これが法律上の大きな違いです。
合同会社のメリットとは？
合同会社のメリットとは何ですか？
具体的には創業時に会社を設立するコストがかかります。
これは登録免許税と言って、国に納める税金なんです。
株式会社の場合、資本金が1円で会社を作ったとしても15万円がかかるんです。
これに追加で司法書士の費用も考えると20〜30万円ほどかかってきます。
対して合同会社って、登録免許税は6万円なんです。
なので手数料を含めて考えても10万円ほどで設立できる。
「これが一番のメリットなんじゃないかな？」と思います。
もう1つは利益剰余金の分配のルールが柔軟なことです。
会社というのは、皆で集めたお金を元に運営をして利益を出します。
利益が出たら出資者に還元する。
これが株式会社の始まりだったんですね。
合同会社も同じで、社員の方々が社員権という権利を持っています。
社員権を持っている方々が1年間頑張って会社が作ったお金から利益の分配をすることができるのです。
合同会社が詐欺の詐欺事件が多発！
どういった部分が危ないんですか？
やろうと思ったら株式会社でも出来てしまいます。
と考えると、詐欺の見抜き方というのは「◯◯会社だから」というのは無くて、もっと本質的な話なんですね。
ただ先ほど言ったように、設立コストが安かったり、報告義務が株式会社に比べて少なかったり。
色々と経営側が柔軟にできる部分があるんです。
これを悪用しようと思ったら悪用できてしまうという話なんです。
弊社のように合同会社の意味を理解して、メリットを得るために意図的に選択している。
これは合同会社の仕組みができた時の本来の目的なんですよ。
そのような会社にとって、規制が強化されるというのは非常にありがたいことなので。
金融庁の方々にはどんどんやっていただきたいなというのが、私の考えです。
弊社がやっていく合同会社を活用したプロジェクトは、当然法令で決められた報告義務や、抑えるべき法律部分は弁護士・会計士・司法書士といった各専門家に手伝っていただきながら、リーガルは抑えています。
例えば、合同会社に出資をした社員と呼ばれる方というのは定款に記載する記載があります。
「金額がいくらです」という規定があるのですが、それらを当然としてやっていくと。
このようなことをやっていない場合、詐欺であるケースが多いと思います。
本日のまとめ
皆さんが投資先を探している時には「◯◯会社だから」という点ではなく、やっている事業やサービスをしっかり見極めてお付き合いするようにしてください。
今日は「合同会社と株式会社の違い」について話をさせていただきました。
ありがとうございました。
