時事ネタ

FTX破綻で日本の顧客は大丈夫?今回のニュースから学べることとは?

FTX破綻で日本顧客の資産はどうなる?

細川
細川
社長、前回のFTX破綻の続きです。
「お客様の資産は分別管理してると言われてたけどされておらず、その資産が守られないという」ニュースを見ました。
日本のお客様の預けていたお金はもう戻ってこない形になってしまうのでしょうか?

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
日本の事業者「FTX Japan」という法人格があります。
11月の中旬ぐらいに発表を出してましたが、持っている暗号資産、あとは財務状況この辺りを開示していました。

見ると、顧客から60億円ぐらいを預かっている。
それとほぼ同額63億円ぐらいをちゃんと信託という形で第三者に預けているということで、完璧に分別管理ができているという話なんです。

では仮に親会社が破綻してJapan法人も閉じたということになったとしても、信託財産顧客の資産なので、それに関しては戻るということです。
なので守られるのではないか?というのが、今のところ出ている情報から見える話です。

細川
細川
気になったんですが、60億円をJapanで預かってるということは日本の方が60億円分ぐらいやっていたということですよね?
安藤
安藤
そうですね。
60億円と聞くとすごく大きな金額というイメージがありますが実際そんなことはありません。
日本の預貯金が2,000兆円あるわけなので、そこまで大きな話ではないと思いますよ。

楽天証券等の積立残高だって、兆とかそういう単位で数字が言われていますので。
ただ本当に60億円がダメになってしまったら、それなりの問題だなと思ったんです。

今から5年以上前かなマウントゴックス(MTGOX)という仮想通貨の取引所の会社が
破綻しました。
そこも何か良くないことをやっていたのではなかったかな…

それで1回仮想通貨業界が下火になって、その後盛り上がって今の流れになるわけですよ。
その時も「もう仮想通貨終わりだ!」と言われていたのですが、結局復活している。
今回のFTXの対応次第で、今後の業界がどうなるのかは決まってくるんじゃないかなと思います。

あとFTX Japanに関しては仮想通貨業界でよく聞く言葉で「コールドウォレット」というものがあります。

顧客の暗号資産、これを誰も触れないところ(別の場所)に保管しておくという技術なのですが…ちゃんとその措置を取っていたと。

且つ、保有している資産に関しては信託管理しているということで、完璧に分別管理ができてるんだっていう説明をTwitterでもしていました。
おそらく嘘はないと思うので、大丈夫なんじゃないかなとは思います。

ただ、この前関東財務局から指導が入っていたみたいで…
要は親会社のFTXが結局出金停止など、そういったものをするという方針だったので、Japanもそれにならって顧客からの出金要請等に応えておらず、取り付け騒ぎみたいになってました。

それを関東財務局から指導されて、例えば返金の対応をしているというような流れになります。

細川
細川
ではここから何もなければ国内の資産が守られるということですか?
安藤
安藤
そうですね。
日本法人はしっかり財務状況が出ています。
大きな金額ではありますけども…60億円は大きな企業からしたら微々たる金額です。
それが全て管理されているということが分かったので、一安心かなと思います。

あと最近のニュースを見ているとアメリカのFTXが再建のために新たなCEOが就任しています。
SBFさんはもう退いて、訴えられてるから裁判対応に忙しいんですよ。

新たに就任した方は米国内で規制だったり許認可だったり。
こういったことをちゃんと潜っている法人に関しては、支払い能力が十分にあるということが分かったという発表をしていたのです。

なのでどこまで本当なのかまだ分からないのですが、アメリカの方でもそれなりに資産は守られると良いのではないかな?というのが現状です。

細川
細川
もちろん顧客を守るために動いてくれてるとは思うので、少しは安心かなっていうところですね。

リーマンショック並みの大問題になるのか?

細川
細川
やっぱりリーマンショックみたいな、他に今回の影響があったりするのですか?
安藤
安藤
一部ではリーマンショックみたいなことに繋がるのでは?と、書いてあるアナリストの方もいらっしゃいますが、それは話が大袈裟すぎだなと思います。

リーマンショックというのは、世界で1番目か2番目に大きい不動産業
ここに証券化していた金融が絡み合って、それが2007年にサブプライムローン問題があり、そこからリーマンショックに繋がっていく。

つまり、今回は仮想通貨というまだまだ小さなマーケットで大きな事件が起きたというだけなので、金融業界全体みたいな話ではありません。
なのでそんなに大きくならないだろうと思っています。

しかし仮想通貨業界というのはもともと何か胡散臭い…怪しい…と言われていて、またそういうイメージになってしまって今後のその業界の伸びには大きな影響があるんじゃないかなと見ています。

実際にFTXの破綻以降にビットコインやイーサリアムという主要な仮想通貨の価格も相当下落をして、時価総額8兆円ぐらいの価値が一気になくなってしまいました

細川
細川
FTXに絡んでなかった方にも仮想通貨界隈では影響が結構あるのですね。
安藤
安藤
仮想通貨を持ってる方からすると全くもってポジティブなニュースではないですよね。

2022年に起きた不正や破綻について

細川
細川
FTXが悪いことをしていたのか分からないですが、2022年は大きな会社の破綻も多かったですね。
フリッチクエストとか、被害に遭われた方も結構多かったのではないでしょうか…
安藤
安藤
FTXは米国のナスダックに上場しようと思って動いてたくらいしっかりされている会社です。
そういう会社がこんなことをやっちゃったわけで…

今細川さんが出したようなフリッチクエストや、日本の上場企業であるOKWAVE(オウケイウェイヴ)やエクシアも今騒がれていますね。

そういった投資系の会社で資金の使途不明金が発生したりすることが多く、そこにお金を投じてた方は未だに出金できない
中には騙されてしまってそのままお金がなくなりましたとか、そういう方々が結構いてそれがこの1年で大きく表面化したということです。

そういうのを考えると、自分の大切なお金をどこかに投資するときに一箇所に投資してはいけないよということだと思うんです。

色々な所に分散投資をしていく、そして分からないものはやらない
僕は仮想通貨は分からないので、やらないんです。

今回アメリカの取引所で取引していたら、お金が返ってこないかもしれないわけですから。
自分が知っている範囲でやっていくということが大切だと思います。
最大のリスクをまず知ろうということです。

100万円投資している金額がもしかしたら全部なくなってしまうかもしれないというリスクを分かった上で、資産配分を考えていくということを是非やっていただければ良いと思います。

今回は「FTXの破綻」と「日本法人・日本のお客様達がどうなるのか?」についてお話をさせて頂きました。
ありがとうございました。

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