時事ネタ

FTX破綻!あの規模の会社がどうして急に破綻した?【ニュース解説】

そもそもFTXってナニ?

細川
細川
連日「FTX破綻!」というニュースが上がってくるのですが、そもそもFTXって何ですか?

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

安藤
安藤
仮想通貨の取引所のことです。
創業者がサム・バンクマン=フリードという方でSBFと略されていますね。
仮想通貨・暗号資産界隈でも伝説的な人です。
安藤
安藤
まだ若くて多分30歳ぐらいの方で、マサチューセッツ工科大学出身です。
世界で何本かの指に入るレベルのものすごい頭の良い学校ですよね?
細川
細川
そうですね、僕でも知ってます。
安藤
安藤
大学を出て、その後2017年ぐらいでしょうか。
彼が25歳ぐらいの時になると思うのですが、仮想通貨取引所のFTXというものと、金融情報とか配信するアラメダリサーチっていうこの2社を経営していました。

ここほんの数年、仮想通貨バブルみたいなものがありました。
そのバブルの中で一気に資産を増やして、仮想通貨の値段が上がるってことは多くの投資家がお金を入れるということですよね?
その実態がいまいちないお金の価値が、どんどんどんどん上がったのです。

なのでSBFもものすごく資産が増えて、最大で2兆円を超えるぐらいの資産家だったと思います。
最後にどうなったかって言うと、経営破綻したわけなんですね。

持っていた2兆円の資産はどこにいったの?と言うと、全て紙切れになってしまいました。
資産は経営している会社の株式なので、会社を株式上場しようと思って動いてたけれど、結果できずに破綻してしまったので、全ての2兆円はなくなったと。

細川
細川
現金で持ってたのではなくて、株式だったのですね。
安藤
安藤
世界の資産家の資産何兆円というのは現金で持ってる人1人もいませんよ、株式です。
細川
細川
2兆円の株式がほぼなくなるって…絶対体験できないことですよね…
安藤
安藤
すごいことですよね。
彼は今30歳で、経営していた時は20代後半です。

その時にとてつもない経験を積んでいるので、これから裁判にもなると思うので、それが終わった結果にもよりますが…
もう1回再起できるんだったら相当大物になるんだろうなと思います。

なぜFTXは破綻したのか

細川
細川
伝説的な若くして成功した方でスゴイのに、どうして破綻したのでしょうか?
安藤
安藤
僕は仮想通貨自体は自分でも取引をやっていないし、そこまで詳しいわけではありませんがニュースを結構見ているのでその情報を共有しますね。

FTXという取引所は色々なベンチャーキャピタル(VC)や同業の会社などから出資を受けていました。
たくさんお金を集めていたんですね。

且つ、取引所で取引するユーザーがとてつもなくいたので、それにより取引手数料を得ていたわけなんです。
なので破綻する少し前の年は、年間で1,000億円とか数百億円の利益を出していました。

細川
細川
そんな会社でも破綻するんですね…
安藤
安藤
ある時にふいに破綻という話になったのですが…
もともとコインデスクというビットコインやデジタル通貨に特化したニュースサイトがありました。

SBFがやっているアラメダリサーチという会社、この会社のバランスシート上に載っている資産のほとんどがほぼ同一会社であるFTXのトークンです。

つまりシンプルに言うと、実際の資産を持っていたわけではなくFTXという仮想通貨取引所で集まってるお金とかこういったものを裏で貸し付けたりして流用していたという話なんです。
それをニュースサイトが公にしました。

ではどうなるのか?というと、取り付け騒ぎが起きたんですね。
ちょっと怖いじゃない?
運営元がよくないことをしている!となったら FTXのユーザーたちは自分の仮想通貨を取り出そうとしますよね?

そうなると一気にお金が流出して軽いショックが起きたのです。
そこから1週間ぐらいのうちに一気に持っている資産が流出していきました。
且つ同業の世界最大手だと思いますが「バイナンス」という会社があります。
そこが出資もしてお金も入れていたのですが(トークンも買ってたのかな?)それのお金を引き出したのです。

これが、約700億円ぐらい。
このFTXが発行してるFTTっていうトークンが700億円あるようで、それを手放すという決定をしてリリースを出しました。
バイナンスが手放す、要は見捨てたということは「これはやばい…」と思ってさらに事態が悪化していきました
そしてまたお金が一気になくなっていき、僕も毎日ニュース見てましたけども、1週間ぐらいずっと毎日どうなるんだろう…どうなるんだろ…というね。

細川
細川
いっぱいニュースに出てましたよね。
安藤
安藤
最後の最後までSBFさんは身売り先を(お金を入れてくれる先)を探していて、まさにライバルであり業界で非常に力を持っているこのバイナンスのCEOに声をかけて出資を受けると。

それが破綻する前日ぐらいの話で、1日でデューデリ(資産査定)をし始めたんです。
買収するにふさわしい会社かどうか?を調査し始めました。

で、そのデューデリ(DD)が始まったその日のうちにバイナンスのCEOが手を引くと言ったのです。

細川
細川
調査で何かあったのでしょうか…?
安藤
安藤
決断が早かったので、見た瞬間「こりゃだめだ…」ということだったのだと思います
要は顧客資産に手をつけているのは、もう散々だったんじゃないかな。
これはお金を入れたところで救済できないということでやらないと。
この翌日ぐらいに破産法の適用申請をしましたね。
細川
細川
それで破綻になったということなのですか?
安藤
安藤
SBFさんは200数十億ドルの資産を持ったわけですが、ほぼ1日で価値ゼロになったと。

FTX破綻の影響は?今後どうなる?

細川
細川
でもこれって、今後は顧客も含めてどうなっていくのですか?
安藤
安藤
まず顧客(ユーザー)に関しては、補填がされないと思います
なぜならこれはあくまで投資なので、投資で元本を補償してくれるのは預金しかないわけですよ。
日本の銀行預金だって1,000万円というのがまあペイオフと言われてますけども…
となるとこの世界に元本保証される投資商品ってあんまりないわけです。

「当然この仮想通貨は変動が激しいのは分かっているし、うまくいかないことわかってる上で投資してるのでしょ?」ということでユーザーは守られないと思います。
ただそれと別の話として、SBFさんはこれから訴訟の嵐でしょうね…

細川
細川
いろんな方が困ってるというか…被害を受けて訴訟するということですか?
安藤
安藤
結局アラメダリサーチという会社は、FTXとは別会社なんです。
ただそのアラメダリサーチが持っている資産というもののほとんどがFTX、ここで発行した仮想通貨のFTTっていうトークンだったのです。

単純にオーナーが私物化して色々な人からお金を集めて自分の好き勝手使っていいよね?ということをやっちゃっていたので…
なんでこのタイミングまでバレなかったのかの方が問題という感じですね…
だからいつか破綻するのは仕方なかったのかな?と思います。

細川
細川
結構大きな事件になりますが、日本でも投資している顧客の方は多かったのでしょうか?
安藤
安藤
仮想通貨をやってる方々の中の一部の方が使っていたという話なので、日本経済全体にダメージ与えるのか?というと、そこまでの話ではないと思います。

この話に関しては次の動画・記事で深ぼってお話していきましょう。

今回は以上になります。
ありがとうございました。

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