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ユニクロ最大40%の賃上げ!いま給料アップのための転職はアリ?ナシ?

給料が上がらない会社は多い?

細川
細川
社長、先日お客様から「今の会社で役職についても、10年後20年後も年収が上がらない…」という相談を受けました。

▼動画で内容を確認したい方はこちらからどうぞ。

細川
細川
「キャリアアップや給与が上がるような転職を考えた方がいいのでは?」とアドバイスをしたのですが…
いま給与が上がらない会社は結構多いのでしょうか?
安藤
安藤
細川さん、第三者の話題を出して給料交渉してきてますか(笑)?
細川
細川
違いますよ(笑)
そんなことはしません!
安藤
安藤
給料の話ですが、社会的に大きな動きがあり色々な会社が賃上げをしています

頑張っても給料が上がらない会社ばっかりかというとそんなことはないですよ。
今回は賃上げの社会的なトレンドをお話させていただきます

賃金改善を見込む企業は56.5%

安藤
安藤
今の社会的なトレンドは国が企業に対して5%の賃上げを要求してることです。

そして、上場企業たちがもう急いで賃上げをしていっています。
この流れはある意味働く方にとっては非常にいい流れなんじゃないかなとは思っていますが…

細川
細川
業績が悪い会社だったとしても、国が進めているから上げざるを得ないのでしょうか?
安藤
安藤
日本人は横並び精神が強いので「どこどこの会社が上げた!」と聞くと「じゃうちも上げる…」みたいに、自社の軸がないところが多い印象がありますよね

大手の会社が賃上げをしたとなると、もう日経新聞の一面に載るわけです。
この前もユニクロを運営しているファーストリテイリング社が最大40%の賃上げということで…
新卒は元々25.5万円だったところが、30万円とか書かれてました。
他にも見習い店長のような職がありますが、それが29万円から39万円に上がる。
これは結構大きいですよね。

安藤
安藤
あとは、グローバル人材だったり、IT、DXみたいな今必要とされている人材に関しては20代から1,000万円ぐらいを渡したりとか。
こういう事を大企業がやると取り上げられて「柳井さんすごい!ユニクロさんすごい!」という風になるわけです。

そうすると他のアパレルも「真似しないと…」って言って、そうしないと優秀な人材を全部取られちゃいますからね
このように、どこかの会社が上げるとそこに追随していくような流れなのです。

今年のデータで、帝国データバンクが中小企業を含めて10,000万社ぐらいから得たアンケートで、令和5年度に賃金の改善を見込む企業がどれぐらいあるかという調査をしました。
賃金の改善を見込む企業が56%ということで、過半数を超えていたのです。

国の要望には逆らってはいけないという考えをしているところが多いのかなと…
ただ、中小企業で財務基盤が厚くない会社が5%上げるなど、そんなのが求められていますけれども中々簡単なことではないです。
中小企業にお勤めの方はまだその恩恵に預かれるのは先になるかもしれません

例えば従業員の人件費が10億円だったとすると、5,000万円ですから。
5,000万円以上の営業利益を出している会社以外あり得ないわけです。
世の中の99.9%が中小企業と言われているわけで、そのうちの8割ぐらいが赤字ですね。

赤字の企業が人件費アップできるか?というと、それは厳しいんじゃないかなと…
業績が良いから賃上げをするという理由ばかりではなく、従業員の定着だったり新たな労働力の確保、あとは皆の生活を支えるためみたいな意見が7割以上を占めていました。

賃上げにはインフレが関わっている?

細川
細川
意外に社員思いの会社が多いですね…!
安藤
安藤
なぜ国が5%賃上げを要求してると思いますか?
細川
細川
インフレが関係しているのでしょうか?
安藤
安藤
正解でしょうね。

明言してはいませんが、物価が上がってきてしまっているわけです。
学ばれてる方々はご存知だと思いますが、インフレを抑えるために有効な打ち手は何ですか?

細川
細川
金利ですね。
安藤
安藤
そうですね。
企業は借入を起こして仕事をしてますから、金利が上がってしまうと企業業績が落ちるわけです

個人の生活においても住宅ローンの支払い、カーローンの支払い、こういったものの支払いが多くなる。
つまり金利を上げると物を買いづらくなるわけです。

そうするとどうなるか?
物が売れなくなるので、今度は物の価格を下げ始めるのです。
こうやって物価を抑えていくことができる

もっと色々なメカニズムがありますが、基本的に金利を上げれば物価は下がる
では日本は金利を上げていくのかというと、そこまで上げれないのです。

これだけずっとマイナス金利の政策が走っている中で、急に金利を上げたら企業業績に与える影響もすごいですし…
アメリカのようにダイナミックに金利3%上げます!というようなことは絶対にできないと思いますね。

ではどうするか?
物価が上がっていくのに対して、皆さん持ち堪えてくださいね!
そのために企業の皆さん、従業員さんに沢山お給料払ってね!と…

5%昇給すると、5%のインフレに耐えられる
電気代などすごく上がっているのをご存知だと思いますが、エネルギーは5%では効かないですよね


そういったところの家計が苦しくなっているところに対してケアをしようという、インフレ手当みたいなところが大きいですよね。

細川
細川
賃金も徐々に上がっていけばいいですよね。

アメリカの企業が賃金を上げ続けられる理由

安藤
安藤
インフレ対策が終わったら落ち着くのではなくて、アメリカのようにお給料を上げ続けるということができればいいですよね。
しかし、今アメリカの企業がどうなっているか知っていますか?

日経新聞などを見てたら、もう毎日レイオフ(リストラ)ですよ
急にメールが来るわけですよ。
オフィスに行ったら段ボール渡されて荷物を詰めて、今までありがとうみたいな感じで。

アメリカはあれがあるからこそ、賃金が高いです。
賃金を沢山払えるというのは、企業の業績が落ち込んだ時に従業員の数を調整できるからです。

では、どっちがいいの?という話ですが、日本は従業員が守られています
企業が解雇する事は基本的にできないので、抑えなきゃ会社が回らないわけですよ。

「これから日本が上がっていけばいいですね」ってその通りなんだけども…
行き着くところまでいってしまうと、今のアメリカ企業みたいになってしまう。
その中間を昇ってる最中は従業員にとって1番心地良い時期が続くんじゃないかなとは思いますけどね。

今は転職を考えるタイミング?

細川
細川
「転職を考えた方がいいのでは?」というお客様に対するアドバイスは、今のタイミングだったらベストなアドバイスだと思いますか?
安藤
安藤
いいと思いますよ。

ニュース記事でいくつか見ましたが、森精機という会社が23年4月入社の新入社員の初任給を約31%増の47.5万円にする。
大和ハウスさんみたいな大手企業も初任給が2万円アップとも出ていました。
あとはロート製薬は社員全体の年収を7%引き上げ。
セガも30%引き上げ、サイバーエージェントも新卒初任給42万円と…

サイバーエージェントは新卒がという話ですが、中途も部門によってはすごく上がっていたりしますので、様々な企業が今賃上げをしています
そこに乗って転職するというのはいいんじゃないかなと思いますよ

ただ注意点は従業員5人以下の企業などは、先ほど言ったように賃金改善を見込める原資がない、苦しい会社が沢山あることです。
そういう会社に転職して年収が上がるか?というと、もちろんそうではない。

やっぱりある程度の規模だったり、先ほど出た企業などが今賃上げに走っているので…
転職されるのであれば、上場企業にお勤めの方が他の上場企業に転職するという転職方法がいいのでは?という気がします。

転職は1つの手段だとは思います
しかし、今の会社で一生懸命頑張っていくことでも、今の会社が賃上げをしていく可能性があるわけです

ただ細川さんにご相談くださった方のように「頑張っても報われない…どれだけやってもうちの会社は給料が変わらないんだ…」と。
尚且、ご自身のモチベーションがお金を稼いでいきたい!ということであれば、やっぱりアンマッチなわけなので、それは転職を考えなきゃいけないですね。

今の会社で沢山スキルアップができたり、忙しいけれど経験が積めるような環境であれば、その場で頑張ってキャリアを上げた上で先々のことを考えていく
こういうパターンでもいいんじゃないかなと思います。

どんな形であれキャリアに関して悩んでいたり、困っている方がいらっしゃったら気軽にご相談ください。

安藤義人 公式LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40981upsvf

※ 友だち追加後にメッセージをお送りください

今回は「日本全国で大企業を中心に今賃上げしているよ」という、そんな話を取り上げました。
ありがとうございました。

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